2023/3/8からWBC2023/3/21の期間で、野球の祭典であるWBCが開催されます。そして今回の侍ジャパンは歴代でも最強の呼び声が高く、数ある注目選手の中でもこちらの選手に特に注目が集まっています。それはアメリカ出身のMLBセントルイス・カージナルス所属、ラーズ・ヌートバー選手です。
今回はそんなヌートバー選手の気になる母親の出身地、日本語力や通訳が必要なのか、ペッパーミルポーズやたっちゃんティーシャツとはいったい何なのかについてまとめました。
ヌートバーの母親はどんな人?
ヌートバー選手の母親の名前は、久美子さんというそうです。埼玉県出身の日本人で、現在57歳です。WBCの代表選手出場要件に、両親のどちらかが当該国の国籍を所持すること、という項目があり、ヌートバー選手はこちらに当てはまることになるため、日本代表として出場しています。
久美子さんは学生時代、松山女子高校という埼玉の強豪校でソフトボールに打ち込んでいたそうです。そして語学留学中に現在の夫、チャーリーさんと出会います。
ヌートバー選手と久美子さんは友達のように仲が良く、久美子さんの誕生日にはヌートバー選手が調理器具をプレゼントしたり、ヌートバー選手の散髪を久美子さんがすることもあるんだとか。このような円満なスポーツ一家という環境も、ヌートバー選手を一流選手におしあげた所以かもしれません。
ヌートバー選手の日本語力は?通訳いらず?
結論から言うとヌートバー選手は日本語を話せません。よって通訳さんを介したコミュニケーションとなります。
しかし、「いただきます」「ごちそうさまでした」などの簡単な挨拶言葉は話せます。これは先ほど紹介した、母親の久美子さんが挨拶くらいは日本語でできるように、と直々にレッスンをしたためだそうです。インタビューを受けた際にも受け答えの大半は英語だったものの「よろしくお願いします」と冒頭で日本語で挨拶するなど、レッスンの成果を披露していました。
また、国歌斉唱で君が代が流れた際に、ヌートバー選手は他の選手と同じように歌っていて、「口だけで日本が好きだというのではなく、国歌も覚えてきてくれるのはとても嬉しい」などの声が出ています。
ペッパーミルポーズとは?
ヌートバー選手が日本代表対阪神戦で中前打を放った際や、大谷選手がホームランを放った際に行った、コショウを挽くようなジェスチャーを、ペッパーミル(コショウ挽き)ポーズ、ペッパーミルパフォーマンスと言っています。このパフォーマンスはカージナルスで実際にヌートバー選手が行っているパフォーマンスだそうです。
挽くという言葉を英訳すると「grind」となります。この単語は「コツコツ粘り強く」という意味もあり、カージナルスでとても流行っているジェスチャーだそうです。WBCで日本代表が活躍すれば、このジェスチャーが日本中で流行る可能性はかなり高いですね。サイン会では、ヌートバー選手にコショウ挽きにサインをお願いするファンもいましたね。
たっちゃんティーシャツとは?
代表選手達が着用していた、背中に日本とアメリカの国旗、バット、そしてひらがなで大きく「たっちゃん」とプリントアウトされたティーシャツです。これはヌートバーの日本名である「榎田達治」からとったあだ名を日本代表皆で共有し、ヌートバーへの歓迎の意を表したものです。
日本語が読めないヌートバーは、ロッカールームで佐々木選手に何と書いてあるか教えてもらい、そこで自分への粋な愛称が書かれていることを知ってたいへん喜んだそうです。
まとめ
今回はWBC日本代表のヌートバー選手について紹介しました。言語の壁がありながらも、本人や周りの選手が互いに歩み寄って力を合わせて戦う姿勢は、見ていてとても清々しいです。また、支えてくれる母親の久美子さんの存在や、ヌートバー選手の日本へのリスペクトの気持ちがとても素敵ですよね。
あの大谷選手ですら、「ヌートバーは日本でも人気なキャラクターになると思う」と称賛しています。今後もそんな人を惹きつけてやまないヌートバー選手から目が離せません。