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【退職代行EXIT 利用者体験談】アニメ制作Tさん|「トイレに座って眠っていた」 アニメ制作現場の過酷な裏側

アニメ制作会社から退職代行EXIT(以下、EXIT)を使って退職したTさん。
「熟睡しないよう、トイレに座って眠っていた」と語る、アニメ制作会社の過酷な現実とは。その背景に迫ります。

Tさん
新卒でアニメ制作会社に入社。
過酷な労働環境で2年半働いたが、体調を崩してしまったことなどをきっかけにEXITの利用を決意した。

――まず、以前のお勤め先に就職するまでの経緯をお伺いいたします。

アニメが好きだったので、専門学校在籍時にアニメ制作会社へ憧れを持ちました。そこで、制作会社へ履歴書を送り、その中で内定をもらった会社(以下、A社)に入社しました。
新卒で入ったので、A社が一社目の会社でした。

――憧れの業界なので、喜びもひとしおですよね。
実際はとても過酷な労働環境だったとお伺いしていますが、どんな状況だったのでしょうか。

時期にもよるのですが、多いときで月に200時間くらいの残業をしていました。
たまに1時間程度の残業で帰ることができる日もありましたが、定時で帰ることはまず無かったです。
とにかく残業は慢性化していましたね。

――月に200時間!

僕がいた会社での業務は、他の制作会社の納期遅れのしわ寄せが来るような仕事でした。なのでどうしても残業時間が長くなってしまうんですよね。
最近は1クールのアニメの本数が多いので、特に…。

――一番忙しかった時期の、1日のスケジュールはどのような感じでしたか?

通常だと朝10時に出社して、夜23時から24時くらいに帰宅するようなスケジュールでしたね。
ですが、200時間残業した月は朝の4時に会社に行って、夜の3時に家に帰っていました。
でも次の日は朝6時には出社しなければいけないんですよね。
ベッドで眠ると熟睡してしまい、絶対に朝起きられないと思ったので、眠りを浅くするために自宅のトイレに座って眠っていました。
それで、何とか朝起きて出社していましたね。

入社したとき、会社からは「会社の徒歩圏内に家を借りてね」というようなことを言われました。何故かというと、終電には確実に間に合わないからなんですよね。
なので、入社前から過酷な労働環境であることは薄々わかっていたんですが、まさかここまでとは…という感じでした。

――家には寝に帰る、という表現もできないほどの生活ですね…。

そうですね…。
そんな過酷な生活が続いていたある日、ガス会社から電話がかかってきたこともありました。
「今月、ガス代0円ですが大丈夫ですか?」って…。

――そんな環境でも、2年半も仕事を続けられていた理由はなんだったのでしょうか。

とにかく、仕事が好きだったんですよね。
それに、携わったアニメがテレビで放送されて、自分の名前が載っているのが本当に嬉しかったんです。すごくやりがいがありました。
また、3日間徹夜して働くのが当たり前の状況になっている制作会社もあると聞いていたので、自分の会社はまだマシかな…と思っていた部分もありますね。

――退職を決意された理由は何だったのでしょうか?

膨大な仕事量に対して、お給料が安いと感じた為です。
金額は求人に載っていたものと同じだったのですが、フレックスタイム制だったこともあり、残業代が一切出ませんでした。
なので、時給換算にするとすごく安かったですね。
ずっと過酷な生活を続けていたので、体調を崩してしまったこともありました。

――EXITを利用しようと思ったきっかけをお伺いします。

退職を申し出てから退職日を迎えるまでの期間を耐え切る自信が無かったので依頼しました。A社は退職するまで、1ヶ月は働かなくてはならなかったので…。
「退職」というワードで検索したらサイトが出てきて、僕自身、もう出社することは難しいと思っていたので「これは良いな」と思い依頼しました。
それと、EXITは多くのメディアに取り上げられていたので、それが比較検討する際の判断材料になりました。
代表の方だけでなく、スタッフの方もメディアに出ている点が信頼に繋がりましたね。

――実際にEXITを使ってみて、いかがでしたか?

「利用して良かったな」と思いました。
対応は丁寧ですし、気軽に相談できる感じが好印象でしたね。
あっという間に退職については話がつきましたし、意外とすぐに終わったな…と思いました。
僕自身は会社からのLINEもメールも返しませんでしたが、EXITさんにすべて仲介してもらったので問題ありませんでした。
家と職場が極端に近いので、訪問されたりしないかなと少し不安でしたが、そういった事もなく退職日を迎えられました。

――昨今のアニメ業界におられる方の働き方について、どの様に考えておりますか?

近頃は、とにかく1クールのアニメの本数が非常に多いんですね。
制作側のスケジュールはみっちりと詰まってしまっているので、1本のアニメに割く時間が非常に少なく、いわゆる「作画崩壊*」も頻発してしまう。
作画が乱れていても放送を延期させるわけにはいかないので、その状態のまま放送せざるを得ないんですね。
制作側は眠れない、休めないといった状態が続いているので、作業効率は悪くなっていると思います。
なので、なるべく本数は減らして、質のいいアニメを作るようにしてもらえれば…と思います。

社員も定時で帰ったほうが、作業効率も上がると思うんですよね。
いわゆる“クール・ジャパン”に関する政策があるなら、アニメの制作側の過酷な現実にもしっかり向き合った社会にしてもらいたいな、と思います。制作スタッフがもっと働きやすい社会になってほしいと願っています。

自分の名前がエンディングで流れることにやりがいを感じていたと言いましたが、実際には自分の名前が流れるエンディングをリアルタイムで観られることはありませんでした。
そういう制作スタッフは恐らくたくさんいると思います。

*作画崩壊…アニメーション作品の作画の品質が、著しく低下している状態のこと。

――お仕事を辞められた後は、どう過ごされているのでしょうか。

前職で生活習慣が乱れ切ってしまったので、規則正しい生活を心がけてのんびり中です。
まずは、朝起きて、夜眠る生活へ調整しています。
同時進行で、転職活動もしています。
また同じアニメ業界に行くつもりです。とにかくアニメの仕事が好きなので…。
なるべくホワイトな会社を見つけて入りたいですね。

――“辞める”ということに対するイメージをお伺いします。

「寄り道」…というイメージです。
ちょっと休憩というような…。逃げではないと思いますね。
体調面を考えると、過労死するより絶対にマシだと思います。

――新しいステージに踏み出したい方に、一言お願いいたします。

案外、会社を辞めてみても何ともないし、周りの人もそんなに自分のことを気にしていないので、気軽に辞めてもいいと思います。
辞めたくて死ぬほど辛いと感じている人に伝わったらな、…と思うのですが…。

まとめ

今回は、アニメ制作会社にお勤めだったTさんにお話を伺いました。
「アニメ制作会社の環境は過酷」と一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
今回は、そんなリアルな実態をお聞きしました。想像以上の過酷さに、インタビュアーが言葉を失うような場面もありました。

やりがいと引き換えの体調を崩すほどの過密なスケジュール。
Tさんの願う、製作スタッフが働きやすい社会が一日も早く訪れることを願っています。

ライター:つばき

23歳。前職はメディア系。試用期間のうちに合わないと感じ、新卒で入った会社を即退職。辞めたいと思っていた日々に見つけたEXITに魅力を感じ入社する。“やめる”をポジティブにするべく、ライターとして日々奮闘中。

◎EXIT −退職代行サービス−とは?

EXIT株式会社が提供するサービスで、「辞めさせてもらえない」「会社と連絡を取りたくない」などの退職におけるさまざまな問題に合わせ、退職に関する連絡を代行してくれる。相談当日から即日対応が可能で、 会社との連絡は不要。離職票や源泉徴収票の発行確認など、退職後のフォローも行ってくれる。

退職代行サービス「EXIT」

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